【中学受験】社会科専門教材スタディアップの教材は有用か？『ゴロ将軍』を使ってみた感想

わが子の点数を１点でも上げたい！そう思いませんか？
私は娘の点数を１点でも上げられるなら、親ができることは何でもやろうと（やってないけど）、色々な可能性を探っておりました。

東大王の伊沢くんも『勉強大全』で書いてましたよ。「一日に１点あがる勉強をしよう」と。

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前回社会の偏差値７０をとる方法という記事を買いましたが、勉強効率化のために試した教材の一つに、カリスマ社会科講師野村恵祐氏が代表務める社会科専門塾スタディアップの教材について、実際使用した感想を書いてみます。

野村恵祐氏のウェブサイトはこちら。
https://www.nomurakeisuke.com/

我が家で使用したのはこの３つ。
『ゴロ将軍』
『暗記の極意７７７』
『コンプリートマスター　地理』

今回は『ゴロ将軍』のついて書きます。

『ゴロ将軍』

ゴロ将軍　CD,　テキスト、カード　19,800円(税抜)　

１９８００円高い！
でも役立ちました！

このお値段は悩みます。しかしできるだけ楽して勉強するをモットーにしている我が家では、やみくもにすべての年号を覚えなくていい、厳選された重要年号１１１個のみに絞ってある、というのはとてもありがたかったのです。

さりとて中学受験の合否をわけるのは算数でしょう！とお思いの方も多いでしょう。私もそう思います。しかし、かわいい娘のため、
野村氏の「算数の１点も社会の１点も同じ１点」という言葉にどどーんと背中を押され、ポチるに至りました。

出来事の並べ替え問題は頻出

これまで娘と一緒にいろんな学校の過去問を解いてきました。
年号自体を問う問題より、出来事を起こった順に並べ替える問題や、いくつかの出来事の何と何の間に入るか、というふうに問われる問題が多く出ていました。

娘の志望していた学校も、年代の並び替え問題が必ず出る学校で、前後関係をしっかり覚えるようにとNNの先生から言われておりました。年号の丸暗記という手法はスマートさには欠けますが、娘が過去問を解いているのを横で見ていてると、順番に迷ったときの手がかりにもなっていました。

本来は出来事のつながりで前後関係を覚えるべきです。しかし、ところどころ年号というクサビを入れておくのもいいものです。

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内容にあったゴロ合わせと記憶定着のための工夫

スタディアップの教材の野村氏の口調や内容から、おそらくエピソード記憶や感情を伴わせることも意識して作られているものと思います。脳というのは、実際に体験したことや感情が伴った出来事は忘れにくくできています。

ゴロ自体も、できる限りその出来事と関係のある内容で表す工夫もされています。つまり、ゴロは単なる音あわせではなく、その歴史上の出来事を説明するような内容になっているものが多く含まれているんです。

７９４　啼くよウグイス平安京

また「啼くよウグイス平安京」のような定番のゴロについては、あえて変えないでそのまま採用されています。全く歴史と関係ない野村氏の同級生の話も登場しますが😂、それはそれでこの人おかしなこと言ってるな、と思えば感情が伴ったことになり、忘れにくくなるのです。変なもの、子供は大好物です。変なものほど忘れにくいのです。

付属の年号カードは、いわゆる単語帳のような仕様になっています。一問一答の問題集と同様に、お手軽なアウトプットの学習ができます。脳はアウトプットしたことを重要視します。ですからひたすらインプットするより、アウトプットを交えるのが記憶定着に有効なのです。さすがです。野村先生。

音声CDが隙間学習に有効

『ゴロ将軍』にはCDがついています。
かけ流しておけば、いつの間にか覚えるシステムですね。塾への往復など隙間学習にぴったりです。

CDは通常のスピードのものと1.5倍速のものが付属しています。
娘はいつも倍速のほうを聞いていました。
高速に音声を聞くことで脳は短時間にたくさんの情報を処理しようとするため、脳の活性化にも良いといわれています。
時短になって、脳の活性化にもつながる、倍速で聞くしかないですね。

テキストを見ながら聞く場合は倍速が絶対おすすめです。そのほうが集中できますから！ですが、かけ流しの時は通常スピードのほうが聞き逃さなくていいように思いました。

この解説CD、広島県育ちの野村氏が自分でしゃべっているのですが、なまってます。
おそらくこれもあえて、なまりを出してしゃべっているんだと思います。そのほうがおもしろいですからね。子供は喜ぶか、もしくは、「変なの」と思うわけです。

もうお分かりですよね。これも記憶定着に一役買ってくれているのです。すごいです。野村先生。

テキストが薄い

すたでぃ

高いのにペラペラでいいの？

うん。確かにぺらぺら。そして手作り感すごい。

テキストの薄さは、「このペラペラで１９８００円？！」と思ってしまうこと間違いなしですが、教材というのは量が多ければいいというものではないのです。
もしこれに３００ページもあるずっしりしたテキストがついていたら・・・

まず最後まで使い切ることはなかったでしょうね。うちの子の場合。

早稲アカからサピックスに移った今、厳選された薄っぺらい教材のよさは身にしみてわかります。

そして、ペラペラだからと言って、その教材の内容自体がペラペラとは限らないのです。その背後には、膨大な量の情報と、ペラペラになるまで選定するための膨大な作業、試験傾向に合わせたアップデートがなされているのです。

表に出てこない野村先生の膨大な作業量にお金を払っていると思うしかありません。塾も高いですよね。中学受験、なんでも高いです。はい😭

まとめ

スタディアップの『ゴロ将軍』は
・ペラペラではあるが、記憶定着のために様々な工夫されている。
・高額だが役に立たなかったということにはならない。
・厳選された１１１のゴロに絞ってある。ゆえのペラペラ。・・・多分。

娘はこれで年号や年代並べ替え問題にはかなり自信をもって取り組むようになりました。わが子の点数を1点でも上げたいわ！という方、お子様が耳からのインプットが入りやすいタイプなら試してもいいかもです。荘司さんみたいに自分で作るのは大変ですからね

ちなみに購入者は野村先生の特別講義が受けられます。もちろん有料ですよ、奥さん。