コロナ休校&休講中、すっかりぐうたら生活が染みついて、夜型の娘、朝全く起きてきません😌💧(私似)。一方息子は超がつく朝型(夫似)。毎朝5時に起床して一人時間を楽しんでおります。
娘や私のように夜型人間は世間ではだらしないというラベリングをされて、肩身の狭い思いする運命にあります。でも本当に起きられないものは起きられない。単純に体質がちがうだけ。そう思いませんか?!全国の夜型の皆さん!!
朝型と夜型
「朝型」「夜型」というのは、遺伝的要素が大きいことが医学的にわかっています。しかし、学校は8時ころ、仕事も9時ころ始業。夜型にとっては生きにくい社会です。ほとんど午前中は時差ボケ状態です。
夜型から朝型にかえることはできるの?
いいえ、遺伝子で決まっているのだから、本当の意味で夜型から朝型に生まれ変わることはできません。そして、無理に変えても能率はあがりません。
遺伝子には逆らえないんです!
つまり夜型は悪くない!!
2017年に体内の概日リズムを制御するメカニズムを発見したジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュ、マイケル・ヤングの3人がノーベル生理学・医学賞を受賞して、「体内時計」に関する遺伝子が話題になったとき、やっと夜型が憂き目をみない世の中がくる!と思いましたよ。
とはいえ、入試!
朝早いです。寒いです。
人生に一回きりのチャンス、中学受験。脳がベストパフォーマンスを発揮できるようにしたいですよね。
入試の朝は早い
都内の中学校の受験の時間帯は大体どこも集合時間が8時とか8時半ころです。集合時間の30分くらい前から受付開始となりますので、どの受験生もその時間の少し前に最寄り駅につくように出かけます。
自宅から受験校までの距離にもよりますが、7時前後には家を出ることになると思います。面接がある子は身支度もいつもより丁寧にしなければなりません。
朝食も、試験開始までにある程度代謝して脳にエネルギーを補給できるように、いつもより早い時間に食べることになります。
ちなみにその朝、お弁当ありや親子面接ありの受験校の場合は親御さんはもっと早く起きて準備しなければなりません。2月ですからね。寒いし暗いですよ⛄早朝は。
私なんか朝が特別苦手なので、受験の朝のことを考えるだけで不安で眠れなくなっていました😅
でもコロナの影響か、これまで紙出願だった御三家の中学校なんかもネット出願に切り替わっているくらいなので、面接もなくすところが多いかもしれませんね。
朝型に切り替えるべき?
では夜型の子は、受験に合わせて朝型に変えたほうがいいのでしょうか?
塾の先生、NNの先生、家庭教師の先生、中受の先輩、どの方に聞いても口をそろえて「朝型に変えるべき」とおっしゃいました。そりゃそうでしょう。試験時間にしっかり目覚めて脳がフル回転できるのがいいに決まっています。
では、朝型に変えようじゃありませんか!
朝型に変えることは可能なのか?
そもそも朝型に変えることはできるのでしょうか。
そうですね。遺伝子レベルで決まっているものを意思の力や根性で変えることは不可能です。根性論は捨ててください(笑)。
しかし、本当に私たち「自称夜型」はみんな遺伝子にプログラムされているガチな夜型なのでしょうか。もしかしたら、単なる先延ばし体質かもしれませんよ(私です💦) それなら先延ばしを辞めるだけです!以前やる気の出し方の記事で書いたように、さっさと始めてしまえばやる気も同時に湧いてきますから!
いやいや、本当に遺伝的に夜型なんです、という方も安心してください。
昨年『Nature Communications』に掲載された記事によると、イギリスエクセター大学のジョーンズらの研究によって、以前は24個とされていた朝型に寄与する時計遺伝子が351個に改められたそうです。この時計遺伝子が多いほど朝型になるというわけです。
この351個の時計遺伝子を最も多く持っている5%の人たちと、最も少ない5%の人たちの平均就寝時間を比べると、最も多く持っている5%の人のほうが就寝時間が25分早かったというのです。
そう。たったの25分です!!
仮に遺伝的に夜型であっても、少し寝るのを早くするのに問題はなさそうではないですか?!
朝の時間30分でもいつもより早く起きれば、朝の支度はかなり余裕をもってできますよね!
つまり、遺伝子で決まっているものを変えることはできませんが、夜型だから私は朝起きられないわぁ、と思っているのは、もしかしたら単に寝るのが(自分の意志、もしくは先延ばしで)遅いだけで、実はそこまで遺伝的な影響はないかもしれない、ということです!(一応私は遺伝学者でも生理学者でもなんでもないことをお断りしておきます😅)
もし遺伝的に早起きが絶対に無理というほどではない、思い込み夜型であるなら
朝型に変えることは可能です!
まずはそのことをお子様に理解してもらうのはどうでしょう。
以前の私は本当に朝が苦手で、おそらく世界でもトップクラスの朝苦手人でした。仕事の納期が近いと朝方4時ころまで仕事をするのは当たり前、というか夜更かしは大の得意の夜型人間でした。
しかし、いまでは朝5時に、しかも目覚めもすっきりで、息子と一緒に起きられるようになっています。そして午前中のうちに仕事が片付き、以前よりずっと生産性が上がっています。
一生に一度のチャンス!どうせやるなら、これまでの努力してきた成果をフルに発揮できるよう、準備したいですね!
それでも夜のほうが得意
我が家の娘は、今でもいくら言っても遅くまで起きていて、朝はギリギリまで寝ています💧受験勉強中は勉強しなければいけないという大義名分のもとに、大手を振って夜更かしをしていましたよ。
長期休暇中などは予定がないと、お昼まで寝てしまいそうな勢いで、受験生の母としては本当にヤキモキ、というかイライラする毎日でした。
しかしある時思ったのです。先ほど遺伝子的にそれほど大きな時間の差はないと書きましたが、それでもやはり夜のほうがゾーンに入れる感覚が得られるとか、仕事がはかどるという人は存在するのです。オバマ元大統領とかね。
夜の静寂とか周りの暗さとか、感覚的なもの、要は好みとか、合う、とかそういうことも無視できないファクターだと思うのです。
ならば、娘の勉強が一番はかどる、精神的にも充実する時間に勉強するのが一番じゃないかと。
無理に早く起こして、不機嫌な状態で、寝ぼけたままの頭で勉強していいことがあるのか、と。
あくまで我が家の場合ですが、娘には朝型に変える意思そのものがありませんでした。
本人にその意思がなければ周りがいくらサポートしても無理なのです。だから、ものすごくイライラしましたけども、まだまだインプットも演習もたくさんしたい時期は勉強しやすい時間に勉強させるのでいいじゃないか、と思うようにしました。
ただ、問題は学校がある時期です。学校はどうしても8時に始まります。塾と勉強で毎晩12時過ぎまで起きていると、やはり疲れがたまってきます。そこら辺の折り合いがつけられるのであれば、お子さんの好きな時間に勉強するのがいいのではないかと思うのです。
変えられるなら朝型に
それでもやっぱり朝型に変えられるなら変えたほうがいいです。さらに言えば、入試直前ではなく早い時期から朝型に変えたほうがいいと断言します。
そのほうが絶対に生産性があがりますから。
これは一般的にいわれるような、朝のほうが脳がよく働くから、とかいう理由からではありません。だって朝が苦手なのに、「朝は脳のゴールデンタイムです!朝勉強しましょう!」なんて言われても私自身全く刺さらなかったからです。
私も含め夜型と思っている人は、遺伝的な夜型というよりは、環境的に獲得したもの(癖)とか先延ばしの性質によるものという人も多いはないかと思うのです。
先延ばしが癖になっている結果の夜型は、要は起きることを先延ばししているわけですから、起きてからも色々先延ばしにして、結局勉強を始めるのはお昼近くになっちゃうなんてことも珍しくないのではないでしょうか。
そこまでひどいのは我が家だけかもしれませんが😁💦、先延ばし傾向がある以上、時間をなかなか有効に使えないと思います。娘の第一志望の敗因はこれじゃないかと思っています。
夜型が問題なのではなく、先延ばしが危険なのです。無理やりにでも朝起きて活動を始めてしまうと、時間を有効に使えたことが快感になって、先延ばしぐせが少し軽減されるように思うのです。
いずれ直前期に生活時間を早めにシフトするのであれば、早い時期にやっておけば、ただでも大変な直前期に朝型に変える努力をしなくて済みますし、時間を有効に使える総時間が長くなります。お子さんにその意思があるなら、直前期と言わずすぐに朝型に変える手伝いをしてあげてください!
次回は実際どんなことを我が家で試したかを書きたいと思います。