国語ってどうやって対策したらいいのか、わかりにくいですよね。
娘は国語が苦手で、非常に苦労しました。女子なのにね😂

一般的にそう言われます。これって都市伝説でもなんでもなくて、ほんとに女性に男性ホルモン投与したら数学が苦じゃなくなったりするらしいですよ😨
算数ができるようになる薬、あながちなくもないのかも・・・💀
逆に早熟な女子は国語が得意になるってのもあるんじゃないかなって思っています。
さてさて、算数も国語も得意でない娘、絶望的でした。
しかし、本当に多読しかないの、国語対策!??
たくさん本を読めて、理解力があって、想像力があって、表現力がある子以外無理ゲーなのか?難関校の国語?!
いや、そんなはずはない!何かできることがあるはず!!
最後まで解き終われない
あるあるです。
四谷大塚の組分けテストの後、「最後まで解けなかった」を何回聞いたことでしょう。うちの娘の場合、国語だけじゃないですけどね、コレ。
国語の問題を早く解き終えるにはどうしたらいいのでしょう。
1.速く読む。
2.速く解く。
3.速く書く。
ですね(笑)。
速く読む というか速く理解する
速く読むってどうしたらできるんでしょう。
ここでいう「読む」とは読んだ文章を理解するということです。つまり読解。
文章を理解する上で、言葉を知っていることは絶対です。外国語を学んだ経験がある方ならわかるでしょう。知っている言葉で書かれていることは、割とサクッと理解できますが、知らない言葉が混ざった文章だと理解に時間がかかります。話し言葉でもそうです。知っている言葉だから聞き取れるんです。
余談ですが、私、ひっそりと翻訳業を営んでおります。知り合いにどうしたら英語ができるようになるか、と聞かれたら、毎回「語彙を増やせ」とそればっか言っています😏

そいういうことですな。
子供にとって日本語を扱うことはまだ新しく獲得したばかりの能力なのです。語彙が多ければ多いほど、難解な文章も難解でなくなります。そして語彙を増やすことなら対策しやすい。
『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集』
我が家で使ったのはこちら。ふくしま式最高です。
著者の福嶋先生によると、語彙に取り組む場合まずは反対語からやるのがいいそうで、この問題集も反対語からスタートするように構成されています。
この問題集、秀逸です!本当に良く練られています。福嶋先生ありがとう✨
一組の反対語に複数の関連語(これも反対語になっている)があげてあり、その言葉の解説も載っています。
つまり、一組反対語を学ぶにとどまらない。しかも関連しているので覚えやすく、自分で使う際の表現の幅もひろがるという。
文章の中で実際使わせる問題もありますので、語彙を自分のものとして使うところまで学習できるようになっています。そして解くのが負担にならない量です。
速く解く 選択問題で迷わない
速く解くにはもちろん速く理解することが重要ですので、読解ありきではあります。
学校によって記述の多い学校や、選択問題の多い学校など傾向がありますが、ここでは選択問題について書きます。
私が学生のころなどは、とりあえずどれか選べばいい選択問題のほうが解きやすいわ、などど浅はかな考えを持っておりました。おそらく子供たちにも記述よりは選択問題のほうが楽でいいと思っている子が相当数いるのではないでしょうか。

いえいえ。選択問題侮るなかれ!
特に難関校の国語の問題の選択肢、迷わせます!
大人が見ても「あれ?どっち?」な問題が結構あるのですよ。
YTの組分けテストとか模試とかやっている間はそれほど感じなかったのですが、過去問を解き始めるとそんな問題に結構遭遇しました。
「国語なんて全部答え書いてあるじゃん、なんでわかんないの?どれ、お母さんにかしてみな」などと言って、ちょちょいと解くつもりが、
れれ?? れれれ??
なんていう場面、一度や二度ではございません。
れれれ、くらいならまだしも、時々ガチで間違えちゃったりしてましたから💦
選択問題の選択肢、数を増やすためにたいてい、それはないでしょ、と突っ込みたくなるようなものも2,3混じっています。
まずはそちらを除外します。そこまでは簡単。
最後に残った2つくらいが、どっちも間違ってないぞ!という問題のときどうするか知っておくとササっと選ぶことができます。
『中学受験国語 文章読解の鉄則』
うちで利用してとても参考になったのがこちら。井上秀和先生の本です。
井上先生の長年の国語指導経験から作り上げてきた、国語学習の方法論がおそらく全部に近いくらい詰め込もうとしてくれているのではという内容です。とても内容が濃いです。というかパンパンに詰まっています(笑)。
もうこの本を隅々まで読んで、しっかり実践できるなら、塾の国語いらないんじゃね?くらいに詰まってます。
井上先生は、国語をできるようになりたいなら読書しなさいでは無責任、きちんとした戦略をもって取り組むべき、とおっしゃっています。いやその通り。
国語対策、どうしたらいいかわからない!となっていた我が家、やっぱりちゃんとした戦い方があるんだ!とこの本を読んでとても安心しました。
文章読解における、読み方の鉄則が45、解き方が鉄則を59あげられています。
元塾講師だった井上先生、どの塾講師もこういったノウハウを持っているわけではなく、一部の優秀な講師が一部の生徒を成功に導く方法を知っているのみとぶっちゃけています。
多分ね、ここに書かれているようなことを塾の先生もその都度教えてくれているんだろうと思いますよ。全部は無理でも。

そう思います。
でもここまで整理できている先生ってどれほどいらっしゃるでしょうか。
算数の教材の記事で書いた『塾技』もそうですが、こんなふうに中学受験の指導ってされる(したい)んだなっていう全体像が親にも見えるようにしてくれた!
そんな本です。
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この本の唯一の欠点は字が小さくて読みにくいこと。
おそらく、伝えたいことがいっぱいあって、それら全部を詰め込んだ結果、こうなっちゃたんだろうと思われます。井上先生の情熱があふれています。
だから子供が全部読むのは厳しいです。
これも親が読んで、国語対策としてすべきことを理解しておき、必要な場面で子を導いてあげる、というのがいいと思います。
さてさて、選択問題にもどります。
この本に書かれている鉄則が、選択肢の選び方に非常に役立ちました!
選択問題で迷った時の考え方がしっかり含まれています。選択問題には即効性あり(特に過去問演習やっている6年生)でしょう!
少しあげますと、
・記号選択問題はあいまいな記憶で解かない。
・選択肢のなかでの共通点と相違点を洗い出す。
・極端な表現には注意(誤りが多い)。
・一部しか述べていないものは間違いの可能性が高い。
などです。
最初に書いたように選択問題って記述より楽に思われがちですが、記述は自分の好きなように書いて、一部でも正答にかすっていれば部分点がもらえます。
つまり完全な理解ができていなくても多少得点できる可能性はあるのです。
対して選択問題では、間違えたら1点ももらえません。
その問題の配点をすべて落としてしまします。選択問題こそ、理解度が100でないと正答しにくいのです。
入試問題には結構難しい選択問題もあり、そういった問題は選択問題にもかかわらず、結構配点が高かったりするのです。
5点とか6点とかもあったりして。それを、たった一文字の記号で0点になるか6点になるか、考えただけで恐ろしいですよね。
ちなみにこの本には中学受験国語対策のすべてが盛り込まれているといっても過言ではないくらいなので、記述や抜出問題についてもきちんと方法論が述べられています。
また、難関校の入試問題を解くパートもあり、実際に問題を解く上でどのように鉄則を用いるかもわかります。
扱った入試問題の学校の傾向にも触れてあって、本当に至れり尽くせり!
我が家にはお値段以上の価値がありました!
選択問題について我が家で取り組んだ解き方のコツなどについて書いた記事はこちら
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速く書く 記述対策
よっぽど国語大好き大得意!という子以外、記述への苦手意識って多少なりともあるのではないでしょうか。
とくに入試問題に記述の多い傾向にある学校は、志望するかどうかという時点でも良く考えないといけないほど、記述尽くしという学校もあります。
娘は記述の多い学校を選択したので、併願校も同様に記述の多めの学校に合わせました。しかし娘の4,5年生のころの国語の答案ときたら、記述がとにかく真っ白でした😭

そうなんですね。志望校に関しては全くぶれない娘でしたのでね💦
何か書かないと、アドバイスのしようもないから、とにかくなんか書いてきて!と先生にお願いされるほど。
それでも6年で過去問演習を行う頃には、びっしり書けるようになりましたから、記述が白紙でお困りの親御様にも希望を持っていただけるのではと思います。
すでに憧れ校や志望校が決まっている方で、その学校が記述多めの学校でしたら、早めの対策をおすすめします。
解答例をうつしてみる
とにかく全然手が出ないよー!という子は(←うちの娘)解答例をうつしてみる、というのも練習になると家庭教師の先生に教えてもらいました。
全くどこから手を付けていいのか、なんとなく頭に考えがあっても、どんなふうに表現すべきか、こんなこと書いちゃっていいのか、など色々考えすぎて書けない場合は、お手本をまねて一度書く経験をしてみるのです。
国語の家庭教師を頼んだらどうなったかはこちらの記事に書いてます
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確かに、国語は「日本語」という言語ですからね。
まねて覚える、ありだと思います。
仕事でも新しいことは教えてもらって、真似しておぼえますよね。
同じプロセスです。
過去問を解く場合は、声の教育社の赤本を使用することが多いかと思いますが、そちらの解答解説より、四谷大塚の過去問データベースの解答を見るほうがいい解説が載っている場合もあります。
塾の先生が解説したものなので。
字数指定に慣れる
記述にもいろいろいな形式があります。字数指定がある短めのものから2,30字のもの、問題の最後に自分の考えや経験を書かせる作文形式のもの(字数制限なし)もあります。
作文のある学校を受験する場合は、その比重によっては準備しておくべきな場合もあるでしょうが、書く内容については自由度が高いため、いくつか引き出しを用意しておけばいいと思います。
しかし長文読解における記述問題は、文章を読んで理解して、設問を理解して、答えをさがして、考えをまとめ、さらに指定の字数に収まるように文章を組み立てなければいけません。高度!
記述問題を解く上で、このくらいの字数なら文節いくつ文というのを知っておくと安心です。
またまた福嶋先生の著書ですが、こちらがとても参考になりました。
「難関校に合格する」とあり、受験対策本のようですが、国語力向上のための本質的なことが書かれており、中学受験だけにとどまらず、すべてのお子さんの国語力アップに有益だと思います。
前半は書く力について、後半は読む力に関して述べてあります。
親が国語を見るときのポイントなども書かれていますよ。
書く練習では限定条件を与えたほうが書きやすい
先ほど作文の問題は自由度が高いとさも簡単だろみたいに書きましたが、「自由に書け」といわれるのが一番難しく、子供を書けなくしてしまう、と福嶋先生は様々な本で書いています(3冊くらい読みました)。
確かに自由に書いていいよと言われたら逆にどう書いていいかわからなくなりますよね。いくつか条件を指定してあるほうが書きやすくなります。
目から鱗が落ちる思いでした。👀
まずは書きやすい条件で記述練習を始めると、子供が取り組みやすく嫌になりにくいということです。そういったことを踏まえた練習問題が次の問題集です。
『ふくしま式「国語の読解問題」に強くなる問題集』
同じシリーズの問題集で『ふくしま式200字メソッド「書く力」が身につく問題集』というのがありますが、より受験問題対策よりの『「国語の読解問題」に強くなる問題集』のほうを選択しました。
こちらの問題集は、言い換えをする練習や、選択問題対策として、自分で問題を作るワークなどがあります。なかなかここまで考えさせる問題集ってないんじゃないでしょうか。
問題が作れるというのは完全に理解しないとできないですからね!脳に汗をかくことができる問題と表現されていますが、納得です。
言い換えの問題は、難関校の国語の問題によく出ます。本当に文章や言葉を理解していれば、自分の言葉で説明ができます。そこを見るための問題です。
ただしこの問題集は基礎からやり直したい方向けです。
国語が得意であまり心配ない方がさらに難しい問題にチャレンジ!というのには遠回りだと思います。
それにしてもこういう問題集が作れるって、根っこからの国語力アップを本気で考えてくださっているのだと思います。福嶋先生の熱い思いがビシバシ伝わってきますです。
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まとめ
・国語も戦略的に学習すべき
・文章読解には語彙を強化!
・選択問題こそ完全な理解が必要
・記述はお手本をまねてみるのもアリ
・文節や要素の数とだいたいの文字数を把握しておく
・自由に書いて!より、限定条件があるほうが書きやすい